32bitと64bitの違い

1月 14, 2010
BESTグループ

新しくWindowsのパソコンの購入を検討しております。そこで、32bit(ビット)と64bit(ビット)とあるのですが、この違いは何ですか。


1.「32bit(ビット)」と「64bit(ビット)」とは

「32bit(ビット)」と「64bit(ビット)」の違いを勉強する前に、bit(ビット)とは何かということを簡単にご説明します。

「32bit(ビット)」と「64bit(ビット)」というは、コンピュータを動かしているCPU(プロセッサ)が情報を処理する仕事量を指します。

bit(ビット)とは、コンピュータが動くにあたって最も基本となる単位です。
1bit(ビット)は「0か1か」という2つの数字になります。

8bit(ビット)というと0と1が8個並んでいる状態です。例えば00101001。
16bit(ビット)というと「0010100100101001」というように16個数字が並んでいる状態になります。

8bit(ビット)では、「0と1」を8個使って、0から255まで表現できます。
00000000が0で、11111111が255にあたります。

つまり8bit(ビット)だと、256種類の情報を表現できることになります。
16bit(ビット)だと、65536種類を表現できます。
32bit(ビット)だと、4294967296種類を表現できます。
64bit(ビット)だともう天文学的数字になりますね。。。

bit(ビット)が2倍になることで、表現の量が2乗の数になっています。

つまり64bit(ビット)のWindowsでは、 32bit(ビット)のWindowsより多くの表現・処理を行うことができます。

2.「32bit(ビット)」と「64bit(ビット)」で大きく違うことは

「32bit(ビット)」と「64bit(ビット)」の Windowsでは、より多くのメモリを利用できます。

メモリとは、パソコンを動かすために必要なデータが置かれている場所です。RAMとも呼ばれます。
何かパソコンでソフトを起動すると、そのデータもメモリに置かれます。
そして、メモリにあるデータがCPU(プロセッサ)に送られて計算や処理などが行われます。そして、その結果がまたメモリに返ってきます。

64bit(ビット)のWindowsでは、メモリに多くのプロセス(処理)を格納できるので、プロセス(処理)をメモリとの間で切り替えるのにかかる時間が非常に短くなります。
32bit(ビット)ではメモリが使える量が約3GBまでと制限がありましたが、64bit(ビット)ではさらに多くのメモリが使えるようになります。

簡単に言うと、パソコンのパフォーマンスが向上し、より早く、より使い勝手が良くなるということです。

3.64bit(ビット)の問題

パソコンで使うソフトの中には64bit(ビット)に対応していないソフトがあります(2010年1月現在)。
動作を確認したい方は下記URL「対応ソフトウェア 」の一覧をご参照ください。
http://windowsvista.ms/index.php?soft

一番身近なところでは、FlashPlayerが64bit(ビット)バージョンのブラウザに対応していないということです。(2010年1月現在)
64bit(ビット)バージョンのブラウザで、インターネットをしているとフラッシュが再生されないという現象がおきております。

製作元のAdobeが提示している回避策は、「64bit(ビット)のパソコンに32bit(ビット)版の
ブラウザでFlashコンテンツを表示してください。」という内容です。
http://www.adobe.com/jp/support/flashplayer/ts/documents/6b3af6c9.htm

4.記者から一言

パソコンで3D制作や3Dゲームをするなどの大きな処理を必要とする作業を行う場合には、64bit(ビット)のパソコンが大いに役に立ちます。
写真編集ソフトの「Adobe Photoshop」はCS4から64bit(ビット)をサポートしたため、大きな写真を扱う場合はメリットが生かせると思います。
ただ、パソコン日常で使っていく場合には32bit(ビット)と64bit(ビット)で処理速度はそれほど違いはありません。購入されるときは頭に入れておいてください。

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